採用・求人バナーデザインの見本とコツ

記事作成日:2022/06/30
最終更新日:2023/07/19
採用バナーデザインの見本とコツ

 

人事採用の施策のひとつに、Web広告の活用が挙げられます。GoogleやYahoo!のディスプレイ広告で「採用・求人バナー」を出稿することで、より多くのエントリーの獲得に繋がります。

 

求職者を惹きつけてエントリーフォームに誘引するためのデザインとは、一体どのようなものなのでしょうか?

 

ここでは、効果の高い採用・求人バナーデザインの見本と制作のポイント、デザインの参考になるギャラリーサイトをご紹介します。是非参考にしてくださいね。

 

求職者の目に留まる採用・求人バナーデザインとは?

求職者の興味を引くことのできるバナーデザインとは一体どのようなものなのでしょうか?

本記事では

・配色

・キャッチコピー

・CTA

・素材

の4つの要素に着目しながら、見本となる採用・求人バナーデザインのポイントを解説していきます。

 

【配色】でイメージががらりと変わる!

目に留まる採用・求人バナーデザインの傾向を見ると、以下のようなカラーのバナーデザインが多いことがわかります。

 

・ブルー系

・グリーン系

・イエロー系

・ピンク系

 

それぞれ、どのような特徴があるのか見ていきましょう。

ブルー系は信頼感や清潔感を印象づける

参考)リクルートスタッフィングの求人バナーデザイン

リクルートスタッフィングの採用バナーデザイン

 

こちらはリクルートスタッフィングの求人バナーデザインです。全体的にブルー系のカラーでまとめられています。

 

ブルー系のカラーは清潔感と信頼感を与えるため、求人バナーデザインに最適です。ターゲットの年齢や性別に関係なく、多くの人に受け入れられやすいカラーとなっています。

 

グリーン系は柔らかい雰囲気に

参考)株式会社ソルブレインの採用バナーデザイン

ソルブレインの採用バナーデザイン

 

こちらはWebマーケティングを行っている株式会社ソルブレインの採用バナーデザインです。全体的にグリーンを使用したバナーとなっています。

 

「そろそろアーロンチェアで仕事しませんか?」というキャッチコピーが印象的なデザインで、ターゲットは20代後半〜30代の中途求職者であることがわかります。転職後、働いているイメージを連想させるようなバナーですね。

 

ブルー系のカラーと同様に、清潔感やフレッシュ感を与えつつも、柔らかい印象もあるのがグリーン系のカラーの特徴です。グリーンを使用することで、より柔らかい雰囲気が出るので、アットホームな職場の雰囲気などを伝えたい場合に効果的です。

 

イエロー系はインパクト大!

参考)一条工務店

一条工務店の採用バナーデザイン

こちらは大手ハウスメーカーの株式会社一条工務店の新卒採用バナーです。「夢と働く、一条工務店。」というキャッチコピーが大きく配置されており、印象的です。大手企業の場合、社名やブランド名の認知度が既に高いため、大々的に押し出すことで求職者に興味を持ってもらえます。

 

イエロー系のカラーはインパクトがあり、目に留まりやすいという特徴があります。イエローといっても明度によって印象は異なりますが、参考バナーのような明度の高いイエローは特に目立ちます。赤をアクセントに使用することで、さらに強調されています。

 

イエロー×レッドの組み合わせは、購買色と呼ばれ、広告のバナーやチラシ、値札などによく使用されます。2色の割合によっては、信頼感に欠け、悪目立ちしてしまう可能性もあるので使いどころには注意が必要です。

 

イエロー系のカラーを採用・求人バナーで使用する際には、同色系のカラーでまとめ、目立たせたい箇所にレッドやブルー、ピンクなどのカラーを差し色として入れると良いでしょう。

 

ピンク系は女性ターゲットに最適

参考)ウィメンズワーク

ウィメンズワークの求人バナーデザイン

 

こちらはen転職のウィメンズワークの求人バナーです。女性がターゲットになっていることが、ピンクの配色ですぐに伝わります。

 

スマートなモダンカラーやシンプルで明瞭な色調を使用してしまうと、女性にとっては「ハードルが高い」と感じさせてしまう可能性があります。ハイクラス転職などではクールなカラーも使用できますが、基本的に女性をターゲットにしたバナーは、柔らかさと華やかさを持ったピンク系のカラーが最適です。

 

パステルピンクを基調にしたバナーでも、イエローや彩度の高い色で抑揚をつけると、のっぺりした印象になりません。

 

簡潔で伝わりやすい【キャッチコピー】で求職者の興味を引こう

採用・求人バナーに限らず、バナーを作成するうえで最も重要な要素のひとつがキャッチコピーです。

 

バナーはサイズに限りがあるため、ユーザーに伝えたいことをできるだけ簡潔にわかりやすく入れる必要があります。

 

ここからは、いくつかの採用・求人バナーを参考に、求職者に刺さるキャッチコピーとはどのようなものか見ていきましょう。

 

ユーザー目線のキャッチコピーを

参考)ユウクリ

ユウクリの求人バナーデザイン

 

こちらはデザイナー向け派遣・転職サービスを取り扱っているユウクリのバナーデザインです。「派遣×週3・時短 無理なく自由に働く。」というキャッチコピーが大きく配置されています。

 

派遣で週3日から時短で働きたいと考えているデザイナーがターゲットであることが一目でわかりますね。さらに勤務条件だけでなく、「無理なく自由に働く。」というメッセージを入れることで、ユーザーに寄り添った訴求ができています。

 

具体的な数字を入れてモチベーションアップ!

参考)エンバイト

エンバイトの求人バナーデザイン

 

こちらは求人情報サイトのエンバイトの求人バナーです。このバナーのゴールはエンバイトへの登録や、エンバイトからのアルバイト応募です。

 

アルバイトの特性上「ハードルの低さ」が重要になります。このバナーは具体的な仕事内容の他に「1日だけでもOK!」と記載することで、ユーザーがバナーをクリックする際のハードルを下げることに成功しています。「とりあえずクリックして見てみようかな?応募してみようかな?」と思わせるようなバナーとなっています。

 

さらに「7日間で57,680円」と具体的な数字を示すことで、ユーザーのモチベーションアップに繋がっています。

 

会社の魅力を最大限に伝えるキャッチコピー

参考)日本製鋼所

日本製鋼所の採用バナーデザイン

 

こちらは株式会社日本製鋼所の採用バナーです。既に知名度のある社名やブランド名を大きく配置することで、多くの求職者の目に留まります。

 

「採用エントリー受付中!」の下に「営業、企画管理、生産管理など事務系」と職種まで具体的に記載することで、会社へのイメージをより具体化させることができます。

 

また、「独創技術が生み出す価値を世界へ届けよう。」というキャッチコピーを入れることで、会社の方向性や雰囲気まで見えてきます。

 

バナーの遷移先が採用サイトや求人ページの場合は、バナーの段階で会社の雰囲気や魅力を少しでも伝えることで、その後のエントリーにも繋がりやすくなるでしょう。

 






【CTA】を目立たせてクリック率を高めよう

「CTA」とは「Call to Action」の略で、日本語では一般的に「行動喚起」と訳されます。

 

「セミナーを予約する」「詳細はこちら」「資料を請求する」といったように、ユーザーを具体的な行動へと誘導するボタンをCTAボタンといいます。

 

バナーにおいてもクリックを促しコンバージョンを獲得するために、CTAボタンが配置されることがあります。

 

ここでは採用・求人バナーでCTAボタンがどのように活用されているかをみていきましょう。

 

補色を使用して目立たせよう

参考)インテリジェンス

インテリジェンスの求人バナーデザイン

 

こちらは派遣サービスを展開している株式会社インテリジェンスの求人バナーです。漫画風のインパクトのあるデザインですが、それに負けないくらいCTAボタンが目立っています。

 

CTAボタンを用いて”クリックさせるバナー”を制作するうえで重要なのは「目立たせること」です。こちらのバナーでは、補色であるイエロー系のカラーを使って目立たせつつ、立体感を出すことで、クリックしたくなるようなボタンのデザインになっています。

 

また、CTAボタンの文言を「生き方に合う仕事を探す」としている点にも注目です。このボタンをクリックすると何ができるのかを具体的に伝えることで、クリックのハードルを下げることに成功しています。

 

クリックしたくなるような工夫を凝らそう

参考)FUJITSU

Fujitsuの採用バナーデザイン

 

こちらは富士通株式会社の第二新卒採用バナーです。知名度の高い社名を大きく出すことで、多くの求職者の目に留まるようなデザインになっています。

 

こちらのバナーにもCTAボタンが設置されております。ボタンっぽさはないように見えますが、グラデーションの円のデザインになっており中心には「CLICK」の文字を配置しており、シンプルながらもクリックしたくなるようなデザインになっています。

 

また、ボタンの位置にも注目です。多くの人は横書きの場合、上から下へ、そして左から右へ読み進めます。この自然な視線の流れで、右下の目が留まる位置にCTAボタンが設置されているのがポイントです。右下に配置することで、ユーザーの視線の流れを邪魔することなくCTAボタンの存在をアピールできます。

 

【人物の写真】を使って入社後のイメージを連想させよう

採用・求人バナーでは、人物の写真が使用されているものも多くあります。人物の写真を使用することで、ユーザーに安心感や信頼感を与えたり、場合によっては職場の雰囲気を伝えたりすることができます。

 

ここでは、人物の写真を使用した採用・求人バナーの例をご紹介します。

 

実際に働いている人の写真を使用してみよう!

参考)池袋PARCO

渋谷パルコの求人バナーデザイン

 

こちらはショッピングモールの池袋PARCOの求人バナーです。実際にPARCOで働く仲間の写真を使用することで、入社後のイメージを連想しやすくなります。

 

自社社員や会社の風景を使用することで、会社の雰囲気を知ることができ、安心感や信頼感を与えることができるためおすすめです。

 

女性の人物写真を使用してより好印象に

参考)PRODESK

プロデスクの求人バナーデザイン

 

こちらは株式会社アウトソーシングテクノロジーのPRODESKというサービスの採用バナーです。事務職を希望する求職者の目に留まりやすいバナーデザインになっています。

 

女性の人物写真を使用することにより、安心感や信頼感を与えることができます。男性よりも女性の写真の方がクリックされやすい傾向にあるため、基本的には女性の写真を使用することをおすすめします。

 

ターゲットによっては男性の写真がクリックされやすいケースもあります。どちらが最もクリックされるかは、ABテストを用いて検証することができます。

 

バナーのABテストの詳しい方法については「ABテストでバナー広告の効果を最大化する方法」でご紹介しています。是非参考にしてください。

 

採用・求人バナーデザインの参考サイトをご紹介

採用・求人バナー制作のポイントをご紹介してきましたが、いかがでしたか?

 

採用・求人バナーのデザインがもっと見たい!

カラーやサイズ別でさらに詳しく見てみたい!

 

そんな方にオススメするのが、毎月1.5万人以上のデザイナーが利用しているバナーデザインギャラリーサイト「バナー広場」です。

 

バナー広場・人材検索結果

 

バナーデザイン参考サイト「バナー広場」では登録数13,000件以上のバナーデザインの中から、「人材系のバナーデザイン」だけを一覧で表示することができます。

サイズやカラー、雰囲気など、あなたが探しているバナーデザインがきっと見つかるはず。是非参考にしてください!

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まとめ

配色・キャッチコピー・CTAボタン・素材。この4点を意識すれば採用・求人バナーはより良いものになります。本記事を参考に、求職者の興味を引くバナーを制作しましょう。

 

また、一度制作したバナーをブラッシュアップすることで、CTRを改善することができます。今一度、自社の採用・求人バナーを見直してみてはいかがでしょうか!

 

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